頭脳明晰な大人が集まり知力を結集して初めて高性能なロボットを開発できるという論拠は、当てはまる事例が多いだけで実際上は異なります。ロボットの開発環境が一般家庭にも普及している今日では、若年層も独自の機体を作り上げられます。大人よりも知識が乏しい傾向があるので、寸暇を惜しんで必要な知識を習得しなければ製作を開始させられません。しかし、大人と同じ土俵に立つことができた若年層は持ち味を発揮することが多いです。何事にも純粋な気持ちを持って接することができるので、画期的なアイデアを駆使してロボット開発が進められます。大人であれば脳内で結論を出してしまう物事でも、若年層は自問自答を繰り返して製作活動に取り組みます。試行錯誤の末に完成したロボットには、経験豊富な開発者が真剣に生み出したものを凌駕する可能性があります。生きてきた年数が短いということ自体が、製作活動においては有利に働く確率は高いと考えられます。
家電メーカーの衰退が日々報じられる時代ですが、反対にロボット分野において日本企業は強いアドバンテージを持ち始めています。
ロボット自体のハード開発、人工頭脳であるAIやプログラムの製作、更には感情や心の機微を理解する全く新しいソフトウェアの発明など、多岐に及ぶ分野で、日本の企業と大学が世界をリードしています。
日本のロボット分野には世界中の企業と投資家が注目の眼差しを送っています。
注目度が高い分野なため、開発費が集まりやすく、優秀な人材が自由にパーツやプログラムを創造出来る日本特有の環境があるのも強みです。
日本製のロボットは武器や兵器目的で開発されていないのが、国内外に知れ渡っており、投資家が全面的にバックアップしやすい優位点があります。
特に今後は介護や教育、福祉、農業などの分野における実用化が期待されており、人材不足を新開発された製品が補ってくれる未来が待っています。
ハードからAIまでトータルで製造、管理出来る国はまだまだ少なく、それが実現出来ている日本企業や研究機関のポテンシャルが高く評価されています。
2024/6/6 更新