現在の経済市場では、ロボットが注目のワードとして取り上げられることがしばしばです。それは、日本が抱える深刻な問題に関連しているためであるとも言えます。
日本は、世界で最も深刻な少子高齢化社会となっています。出生率は上がらず、総人口が1億人を下回る可能性が高くなってきています。勿論、政府は人口を維持するため、育児に対する支援を行っていますが、根本的な解決とはならず、人口が減少していくことは避けられないのかも知れません。
このような状況になると、移民を受け入れる方針に舵を切る国がほとんどですが、日本の場合は別の手段を採用すると考えられます。それは、ロボットを新しい労働力として活用する方法です。日本は、長年ロボット技術の開発に力を入れてきました。多くの産業は機械化され、数年後には自動車も機械化されます。それに追随する形で、今ある仕事の多くもロボットが人間の代わりをする可能性が高くなっているのです。クリエイティブな仕事には不向きとされますが、人間ではミスの起こりやすい分野などには、大変重宝する労働力になると考えられています。
感情を持ったロボットが自律的に仕事を進めてくれる未来は程遠く、現段階では労働者が行う作業の一部分を補助してくれるに過ぎません。それだけでも労働環境が良くなるので、次々と新たなロボットが生み出されては仕事現場で動作させられます。働き方に多大なる変化をもたらした存在と言えども、その正体を掴みきれていない企業は数多くあります。何に対して効果的なのかを知れば、労働者の負担が減らせるのか否かを判断することが可能です。仕事用のロボットは、二つの種類に分けて説明できます。労働者の体に装着して力を伝達してくれるものと、もう一つは遠隔操作することによって自在に作業するものです。前者は重い荷物を運ぶときに重宝し、後者は労働者が立ち入ると負傷する可能性が高い仕事現場で役立ちます。どちらのロボットも配備したままの状態で動かし続けたら不調をきたすので、定期的に整備する必要があります。そのための人員も確保しておくべきです。
最終更新日:2024/2/5